県北芸術祭走行マップ

 日本一の規模で展開される茨城県北芸術祭。日立市、高萩市、北茨城市、常陸太田市、常陸大宮市、大子町という5市1町は、面積で1652平方キロメートルと東京23区の2.6倍の広さがあります。この広大な県北地域を4つのエリアに分けて、県北芸術祭は行われます。
  • 五浦・高萩海浜エリア(茨城県天心記念五浦美術館周辺や高萩市の海浜部)
  • 日立駅周辺エリア(JR常磐線日立駅・常陸多賀駅周辺)
  • 奥久慈清流エリア(常陸大宮市の久慈川流域やJR水郡線常陸大子駅前地区)
  • 常陸太田鯨ヶ丘エリア(常陸太田市中心部の街並み)
 県北芸術祭の課題の一つは、開催地域が広大な故に、会場間の移動がたいへんだということです。特にエリア間の移動は、移動距離が長いと共に、列車やバスなどの公共交通機関が脆弱なため、せっかくの素晴らしい作品をより多く鑑賞したい方にとっては、車での移動が不可欠になります。
 そこで、8月20日、実際に日立~常陸太田(鯨ヶ丘商店街)~常陸大宮(旧美和中学校)~常陸大宮(旧家和楽青少年の家)~大子(上岡小学校)~天心記念五浦美術館を、車で移動して移動時間や道路状況を確認してみました。
 常磐道日立南・太田ICを出発して常陸太田市の中心街である鯨ヶ丘地区までは、国道293を通り8キロ超で約15分で到着します。鯨ヶ丘地区は北澤潤、原高史、深沢孝史、レ=トゥ・ティエン、ニパン・オラニウェート、シュン・スライマンなどの作品が並びます。レトロな街並みの中、アーティストと市民が協働して作り上げたアートな空間が広がります。

美和地区の街並み

 鯨ヶ丘地区から、山深い常陸大宮の旧美和中学校までは、35キロあり1時間弱の移動時間が掛かります。途中の道路(国道293)は一本道で整備されていますが、常陸太田や常陸大宮の市街地は少し分かりづらいかもしれません。旧美和中学校には、現代の魔術師とも言われる落合陽一をはじめとして、山本美希、宮永愛子、津田翔平、鈴木裕之・大木真一、村上史明、イザベル・デジュー、magmaなどの作品が集められています。美和地区は独特の美しい街並みを持っています。自然とアートが結合した素晴らしい作品が展開されます。



ゾトペック・ベン=デイヴィットの制作風景

 美和地区から家和楽(やわら)地区への移動は、幅員の狭い県道を使います。17キロ25分程度の道のりです。狭い道なのですが地元の慣れたドライバーは、かなりスピードを出します。充分気をつけて運転して下さい。
 旧家和楽青少年の家への進入路は、少し分かりづらいかもしれません。道路幅も狭いので注意が必要です。青少年の家では、ゾトペック・ベン=デイヴィット、タワッシャイ・プンサワッ、マーシュ・ジャンセンなどの作品に巡り会えます。特に、ゾトペック・ベン=デイヴィットの2万7000個の精緻な植物のミニチュアを並べたインスタレーションは見応えがあります。

旧上岡小学校

 家和楽地区から大子の旧上岡小学校までは、国道118号線と461号線を使い、17キロ25分程度の移動です。紅葉の時期は大渋滞が予想されますので注意が必要です。
 明治12年に創立された旧上岡小学校は、NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」や「おひさま」で撮影に使用されました。最近では、ガルパンの劇場版の舞台ともなっています。この上岡小学校を会場に、田中信太郎 、ソンミン・アン、レアンドロ・エルリッヒ、茨城県デザイン振興協議会などの作品が展示されます。まさに、時空を超えた現代アートの空間が現出します。

五浦海岸の六角堂

 大子から北茨城市の天心記念五浦美術館の移動は、70キロ80分にわたる大移動となります。いわゆる峠越えを2回繰り返すことになります。国道461号線を使いますが、一部未整備の区間もあり余裕を持って移動して下さい。常磐道高萩ICと北茨城ICの間は高速道を使いました。
 五浦美術館では、テレビCMでも有名なチームラボの作品が展示されます。五浦美術館に寄ったら、是非、岡倉天心縁の六角堂や日本美術院研究所にもお立ち寄り下さい。近代日本の美術再興の電源地が、この五浦の地です。
 駐車場が混雑することも考えられます。臨時の駐車場も用意されますので、その際は誘導に従って下さい。
 ここまでで移動距離150キロ、移動時間だけで3時半です。ちなみに五浦美術館から常磐道日立南・太田ICまでの移動は、50キロ、約50分間。一周すると200キロ、4時間半程度掛かることになります。
 その他日頃、慣れ親しんだ移動路ですが、実走してみると様々な課題も浮かび上がってきました。
 茨城県北芸術祭には多くの方々に来ていただきたいと思います。車でのご来場のご参考にして下さい。