JR日立駅
 茨城県北芸術祭は、主な4つのエリアで展開されます。
1.五浦・高萩海浜エリア(茨城県天心記念五浦美術館周辺や高萩市の海浜部)
2.日立駅周辺エリア(JR常磐線日立駅周辺)
3.奥久慈清流エリア(常陸大宮市の久慈川流域やJR水郡線常陸大子駅前地区)
4.常陸太田鯨ヶ丘エリア(常陸太田市中心部の街並み)
 この中でも、JR日立駅周辺エリアは、日常の風景から逸脱したワンダーランドが広がっています。
 まず、日立市出身の妹島和世さんが設計したJR日立駅。ガラスを多用して自然の海と空と一体化した駅の空間が広がります。まさに妹島ワールドの逸品です。鉄道関連では世界最高の賞、「第12回ブルネル賞(2014年)駅舎部門・優秀賞(Awards)」を受賞しています。

タービン
 日立駅の中央口を出ると最初に出迎えるのが、まさに日立の象徴・タービンのモニュメントです。このタービンは、日立製作所が製作した発電所用の大型タービンの試作機、そのものです。直径5.4メートル、翼長1.3メートルあまりの巨大タービンは、その大きさのみではなく、精緻な製造技術で組み上げられ、日立の玄関口に存在感を示しています。

カミオン
JR日立駅を平和通り側出口を出て左手には、「平和の鐘」が設置されています。平成7年に彫刻家・新宮晋氏のデザインで建てられました。
青銅製のカリヨンが14個、これらには音程がつけられていて、一定時刻になるとコンピューター制御で様々なメロディーを奏でます。

或る夏、奇跡のために
駅から2、3分歩くと新都市広場とシビックセンターが見えてきます。異次元空間に迷い込んだような錯覚に陥ります。その、向こう正面に異彩を放つ構造物が、田中信太郎氏の手による「或る夏、奇蹟のために」です。二羽の鳥が大きく羽を広げる姿は、見上げると力が湧いてきます。

シビックセンター
そして、「日立シビックセンター」。日立シビックセンターは、平成2年に知的文化活動など多様に利用できる複合施設としてオープンしました。 科学館では、体験できる展示をはじめ、特別展などのイベント、天球劇場(プラネタリウム)では、今夜の星空の解説やドーム映像番組などが楽しめます。音楽ホールや多用途ホール、マーブルホールでは貸し出しだけでなく、年間を通してコンサートや演劇等のイベントを開催しているほか、交流サロンでは、大小様々な会議室や料理室、茶室、音楽室、スタジオなどの貸し出しも行っています。また、記念図書館や消費生活センター、視聴覚センターなどの施設が利用できます。