梅津会館
季節はもう秋、常陸太田の町並みがピンクに覆われてきました?
梅津会館の窓がまずピンクに染め上げら、県北芸術祭の到来を知らせています。
梅津会館から出てきたご婦人の方が、「やっと芸術祭らしくなってきたわね!」とスマホでパチリ。
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ピンクの窓は原高史さんと常陸太田の皆さんの作品です。
梅津会館など歴史的建造物を始めとしてレトロな建物が建ち並ぶ常陸太田市鯨ケ丘商店街。原さんはこの商店街で、そこに住む人の記憶と共に窓をピンクに豹変させる<Signs of Memory>を展開します。
建物の所有者やそこに住む一人ひとりから話しを聞き、その人の歴史や地域の歴史から抽出された言葉と発想されたイラストをピンクのパネルに入れ込んでいきます。
ピンクのパネルは人々の記憶と共に各々の建物のユニークな窓の形を浮上させ、街全体が不思議な魅力を放ち始めます。

梅津会館
原 高史
1968年東京都生まれ/在住
現代美術家、東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科准教授。主な活動に、地域の人々とのコミュニケーションを通して得た「ことば」をイラストと共にカラーパネルに描き、家々の窓の形に沿って貼るプロジェクト「Signs of Memory」や、言葉と絵を組み合わせた絵画シリーズ「pocketbook」などがあります。
県北芸術祭では「Signs of Memory」を常陸太田市の鯨ヶ丘商店街で実施、歴史的建造物をはじめレトロな建物が並ぶ町全体が、そこに住む人々の記憶とともに鮮やかに変貌します。

D-14 P135 原 高史(Signs of Memory)
梅津会館ほか鯨ケ丘商店街:常陸太田市西二町2186