森の蜃気楼(日立/御岩神社)
古くから信仰の対象としてあった御岩神社の清澄な杉林に、森山茜さんの作品<杜の蜃気楼>が創られました。素材に用いられているのは約6000枚の極薄のフィルムで、御岩山山頂から下へと吹いてくる風によってヒラヒラとなびきます。その有機的な動きは、息を吸い込み、吐き続ける生き物のようにも見えます。大気、人々や植物や自然の生き物の目に見えない祈りを受けてさざめく、この作品は、土地の空間と、そこに流れる時間をいっそう際立たせます。
森の蜃気楼(日立/御岩神社)
雨や風の影響で、設置が遅れていた森山茜さんの作品「杜の蜃気楼」。
森の幽幻な空間に、その存在感は感動的です。
神職にもご説明を伺いましたが、朝日に輝く姿は、想像を絶するものがあるとのことです。
時により、天気により、季節により表情を変える、この巨大な作品に会いに来てください。

森山茜(杜の蜃気楼)
1983年福岡県生まれ/スウェーデン在住
繊細で美しい色合いのテキスタイルを素材として、既存の環境や建築空間を変貌させるインスタレーションを制作する。京都やスウェーデンの大学院で建築設計やテキスタイルを専攻。そのバックグラウンドを生かした活動は、建築とテキスタイルをつなぐユニークなものであります。
県北芸術祭では、日立市御岩神社の清澄な森林空間に、作品のインストールを試みます。

A-15 P65 森山茜(杜の蜃気楼)
御岩神社:日立市入四間町752