カバコフ「落ちてきた空」
160918news
県北の自然織りなす芸術祭 32会場、11月20日まで
(朝日新聞 2016/9/18)
 「海か、山か、芸術か?」をテーマにした茨城県北芸術祭が17日に始まった。会期は11月20日までの65日間。国内外85組のアーティストが参加し、自然豊かな県北6市町の4エリア32会場に約100作品を展示する。
北茨城市の県天心記念五浦美術館で開会式があった。実行委員会会長の橋本昌知事は「県北は自然、食べ物、温泉と様々ないいものがある。芸術祭を通じ、多くの人に知って欲しい」とあいさつ。総合ディレクターで森美術館館長の南條史生さんは「東京23区の約2・7倍のエリアでの日本最大の芸術祭。楽しむ中で地域の認知度が上がる結果を出したい」と話した。
県天心記念五浦美術館には、デジタルアート集団「チームラボ」が出展。「鳥獣花木図屏風(びょうぶ)」を主題にした映像作品をはじめ、「茶の本」を著した岡倉天心にちなみ、たてたお茶に花びらの映像を投影する。
来場目標は30万人。期間中、日立市は「奥日立きららの里」を入場無料にするなど、おもてなし事業を展開する。高萩市は、会場の県指定文化財の穂積家住宅に、開幕に合わせて古民家レストランを開き、地元名産のフルーツほおずきのデザートなどを提供。6市町が芸術祭開催を機に集客に知恵を絞る。
芸術祭の問い合わせは実行委事務局(029・301・2727)。