ソウル・シェルター
高萩市の小浜海岸は、両側に緑の松の生える断崖と中央部の小島、青い海と空との対比が見事な絶景地で、日本の渚100選にも選ばれている場所です。江戸時代後期から、岡倉天心や野口雨情など多くの文化人が訪れた地としても有名で、特に春から夏にかけては、磯遊びを楽しむ家族連れなどで賑わいます。

高戸の小浜海岸の駐車場に車を止め外に出ますと、前方に貝殻から指の出たちょっと奇妙な感じの作品が目に入って来ます。スッシリー・プイオックの「ソウル・シェルター」「魂の殻」と名付けられた彫刻作品です。ネットの解説によりますと、作者のスッシリー・ブイオックは、この作品に仮の宿に住まう人間の努力や生命力、「新しい肉体」への魂の旅という意味を込めたとのことです。作品の形状から、作品の意味を考えたくなりますが、それより貝殻の形と彫刻の色合いが、日本の渚100選の海岸とうまく調和しており、作品の展示場所としては絶妙の場所か選ばれていると感じました。

ソウル・シェルター
作品の脇に立ち、前方に広がる渚風景と時折外海から打ち寄せる波の音を聞きながら、「仮の宿に住まう、人間の努力や生命力」を感じ取るのも良いでしょうし、波打ち際まで降りて、日本の渚100選を味わうのも宜しいかも知れません。
デジタルカメラが趣味で風景写真好きの私には、ここは絶好の撮影ポイントとなる場所です。作品鑑賞のついでに、周囲に広がる絶景観賞や絶景写真の撮影もお勧めします。
【鑑賞記・写真:星川 雄】

B-07 P-89 スッシリー・ブイオック(ソウル・シェルター)
高萩市高戸海岸(小浜):高萩市高戸848-8
ソウル・シェルター=「魂の殻」と名付けられたこの彫刻作品は、貝殻の中から人の指が突き出た形をしています。一見、不気味にも感じられますが、スッシリー・プイオックは、この作品に、仮の宿に住まう人間の努力や生命力、そして「新しい肉体」への魂の旅という意味を込めました。常に自然と人間の関係を問い直してきたプイオックは、環境とともに生きるすべての生き物たちの人生を見つめようとしているのです。