世界に一つしかない看板(西崎透)
茨城県は、南は関東平野で農業が盛ん、県北は山間部で坂道が多く太平洋側常磐線沿線の狭い地域に沿って大企業が立ち並び、阿武隈山脈を超えると、そこは果樹園が盛んな自然豊かな地域であります。
茨城県北芸術祭では常陸多賀駅前に数多く出展しているアートを見て歩いた。そんな中、夕暮れ時に特に鮮やかになるアート中崎透氏の出展が目を引いた。看板アートである。看板には意味がある。何気なく立っている看板だが何故このようなデザインにしたのかなと思って見つめると実に面白い。しかも簡単なデザインほど意味深い。
世界に一つしかない看板(西崎透)
例えば十王町の看板は昔、王様が住んでいたいという言い伝えがあり、町のシンボルは王冠になっている。今は日立市と十王町が合併して十王町の王冠はなくなってしまった。
世界に一つしかない看板(西崎透)
水府村は昔からそば作りが盛んで、今でもたくさんのそば屋やそば道場が道端に点在する。そのような見方で町や店をまわると、絵柄も歴史もまた興味深くなってくる。
皆さんも夕暮れの街を歩くときは少しテンポを落とし、看板をじっくり見てはいかがでしょうか。このお店は何を言おうとしているのかなと思い馳せるのも面白い。
西崎透氏は茨城県出身、水戸を中心に活動を行っている。今は無き懐かしい町や店の看板をアートにしている。ぜひ立ち寄って見て下さい。
(鑑賞記・写真 大内猛)


A-18 P67 世界に一つしかない看板(西崎 透)
多賀パルコ:日立市千石町1-4-19