御岩山雲龍図(岡村美紀)
日立市の御岩神社を訪ね、この神社の天井に新たに描かれた「御岩雲龍図」を見る。作家は、1990年生まれ若手の岡村美紀。
「常陸国風土記」に紹介されているこの神社だが、近年は新しいパワースポットとして若い世代にも人気だ。
社務所から樹齢600年を超える御神木・三本杉に驚きながら10分程度登ると、御岩神社の本殿の一つ手前に斎神社の社殿・回向殿がある。
この神社の新たな天井画が、今回の茨城県北芸術祭の参加作品「御岩山雲龍図」である。殿内に入り、すでに中にいた何人かの視線の先に目を送ると、雲間から下界を見下ろす龍の図が天井一杯に力強いタッチで描かれている。
御岩山に点在する多くの神殿、仏閣を見守るごとく、雲間から鋭い眼光と爪先で地上を威嚇、守護しているようである。作者は各地でスケールの大きな壁画や天井画を描いてきた岡村美紀氏だ。現代の世界観、宇宙観の中でも消えることのない自然や神秘的な存在への畏敬や信仰を描いたと言う。しばしの時間、その圧倒的な画のパワーのシャワーを浴びてみるのもいい。
(鑑賞記・写真 長谷川孝)
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御岩山雲龍図(岡村美紀)
A-14 P64 御岩山雲龍図(岡村美紀)
御岩神社:日立市入四間町752