藤浩志(ポリプラネット・カンパニー)
秋雨の中、常陸多賀駅前商店街の旧銀行2階の会場を見学しましたが、会場にはスタンプラリーの見学者や海外からの見学者も訪れており、熱心に作品を観たり、スタッフに素材について質問したりして、熱気に溢れていました。
藤浩志(ポリプラネット・カンパニー)
作品を制作したアーティストは藤浩志さん。過去の作品から、廃棄物素材を用いたリサイクルが制作コンセプトだろうと、勝手に納得して作品を観て、スタッフに聞いて、誤りに気が付きました。純粋に廃棄物素材を利用した芸術作品であると。素材は、遊ばなくなったおもちゃや、ぬいぐるみを子ども同士で交換して残ったもの壊れたもの景品で使われなくなったもの等の生活の片隅で忘れられている廃棄物?で、それらを集めて作品を仕上げていくと話されていました。

藤浩志(ポリプラネット・カンパニー)
制作工房もあり、扱った素材(廃棄物)の種類毎に展示部屋が分かれており、作品名通り「カンパニー」様式の展示となっています。
会場の中央には、訪問者がくつろぐことのできるロビーがあり、大きなテーブルには、おもちゃの一部と思われる壊れた素材を並べたアートや、大量のぬいぐるみを組み合わせたパンダ、プラスチック部品を合体させたステゴザウルス(ゴジラ?)などが所狭しと飾られています。
使えなくなったり、忘れ去られた素材のあまりの多さから、現在の日本の生活の豊かさと無駄を痛感しました。
(鑑賞記・写真 衣鳩新一)
藤浩志(ポリプラネット・カンパニー)
A-21 P69 藤浩志(ポリプラネット・カンパニー)
旧銀行2F:日立市千石町1-4-18