BCL(折り紙ミューテーション)
旧常陸太田市自然休養村管理センターでバイオアートの最先端技術を使った最新の作品を見てきました。
会場に入って右手に進むと、お馴染みの「折り鶴」がホールの天井から沢山吊るされているのに気が付くと思います。
それが、バイオアートの奇才・BCLの作品なのです。一見「普通の和紙で折ったちょっと大きめの折り鶴が吊るされている」といった印象しか受けないかも知れません。確かに、その素材は、和紙には違いありませんが、県北地域の伝統的な和紙である西の内紙をもとにバイオアートの最先端技術を使って、全く新しい発想をもとに作られたものでした。
BCL(折り紙ミューテーション)
それは、紙で作った「折り鶴」を三次元モデルのお手本にしてDNA鎖を折り曲げ、特定の温度環境によって合成することによって作成した「DNAの折り紙」を、さらに変異・増殖させてから減菌水に溶かし、それを元となる和紙に注入して作り出したものでした。
上記の和紙を素材とするこの作品には、「DNA折り紙」による「折り紙」という二重の意味が込められており、作者は、この作品により、伝統的な和紙と最先端の合成生物学といった全く異なる分野の融合による新しいアートの方向性を示唆しようとしています。
なお、大子町の麗潤館でも、このような作品が展示されています。
(鑑賞記・写真 宮垣久典)

D-09 P132 BCL(折り紙ミューテーション)
旧自然休養村管理センター:常陸太田市増井町1794


茨城県北芸術祭【アートトークin高萩】 BCL・福原志保さんのトーク
「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」のプレ企画として、高萩市・穂積家住宅にて、アートトークが開催されました。参加予定作家の福原志保さん(BCL)が、その意気込みを語りました。
福原志保さんは、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズにてファインアートで学士,ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにてインタラクションデザインの修士号を取得。科学、アート、デザインの領域を超えた活動を続けています。<2015/10/18 高萩市・穂積家住宅>