國安孝昌(朝日立つ浜の産土神の御座)
川尻海岸を右手に6号国道を北上して、小貝ケ浜入り口交差点信号を右折したところに、小貝ケ浜路緑地公園駐車場があります。
小貝ケ浜は茨城百景にも選ばれている景勝地で、美しい海食海岸がそのまま残る、断崖上の散策路が緑地公園として整備されています。その遊歩道を入ると右手に、大きな鳥の巣のような作品が目に入って来ます。國安孝昌が一人で制作作業を行い、丸太、陶ブロック、スチールパイプで組み上げたという「朝日立つ浜の産土神の御座(あさひたちはまのうぶすながみのみざ)」です。
國安孝昌(朝日立つ浜の産土神の御座)
“日立の小貝ケ浜にある土地の守り神「産土神(うぶすながみ)」の居場所”という意味の、やや長い作品名になっています。打ち寄せる太平洋の波の音を聞きながら、松林の中で太平洋に向かって大きく開かれた「入り口」の様に見える「産土神の御座」と、放射状に配置された丸太が創り出す作品空間の中に身を置いて、土地の守り神と大海原との掛け合いを感じ取ることが出来るような気がします。産土神が太平洋に向かって、何かを訴えているようにも見えませんでしょうか?
ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、場所や空間全体を作品として体験させる芸術をインスタレーションというそうですが、小貝ケ浜と言う太平洋に面した景勝地に作られた「國安孝昌」の見事なインスタレーションです。
(鑑賞記・写真 星川雄)
D-10 P133 國安孝昌(朝日立つ浜の産土神の御座)
小貝ケ浜緑地:日立市川尻町明神後2375-2
國安孝昌さんの作品
國安孝昌さんの山側の作品『常陸のおお田守る竜神』