茨城県北ジオパーク弁当「ジオ丼」
茨城県北地域を作り出している5億年前の地質をイメージした、 噴火&発掘体験のできる茨城県北ジオパーク弁当「ジオ丼」が、県北芸術祭ファンに密かなブームになっています。
このジオ丼は、地元薬膳料理教室ジオフーズ ・宮澤孝子さんが丹精込めて創作。県北ジオパークにちなんで考案し、今年2月に開催された「県北地域ビジネスプランコンペティション」で優秀賞を獲得しました。コンペは、人口減少が進む県北地域を活性化するため、地域資源を活用した新規ビジネスの創出を支援しようと2014年度に始まりました。弁当を火山に見立て、約5億年前の地層が残る県北ジオパークの魅力を表現した工夫が高く評価されました。
茨城県北ジオパーク弁当「ジオ丼」
宮澤さんによると、2年前から県北ジオパークの案内役「インタープリター」たちの協力で、素材の栽培から始め、試作を繰り返してきました。「日本のどこにもないオリジナルな弁当を作りたかった」とは宮澤さんの言葉。コンペ後、地質学者や栄養士ら専門家から助言を受けながら改良を重ね、弁当製造販売「お弁当の万年屋」の協力で、9月1日から限定発売を開始しました。

茨城県北ジオパーク弁当「ジオ丼」
ジオ丼に付いた発熱パックのひもを引けば、石灰と水が反応して白い蒸気が立ち上り、まるで火山の噴火のよう。10分ほどの加熱で弁当はホカホカに。ふたを開けると、御影石を模した鶏の黒ごまから揚げをはじめ五種のおかずが弁当を彩っています。サツマイモは溶岩、シラスのフリッターは石炭、紅ショウガは噴火口をイメージし、藻に見立てて、漢方薬にもなる野草「スベリヒユ」も添えられています。
おかずの下のご飯で三層構造の地層を表現しています。うるち米の「新生代」、十穀米の「古生代」の間に、アサリと干しエビの「中生代」を挟み込み、食べていくと地層が変化し、化石に見立てた食材が発掘できるというこった趣向です。

価格は1つ1080円(税込み)。県北芸術祭開催中は、火・木・土曜日に日立シビックセンターに隣接する「さくらカフェひたち」で購入出来ます。
さくらカフェひたち:0294‐33‐5171
問合せ・予約はジオフーズ:080-5499-9677
製造・予約はお弁当の万年屋:029-267-5104