茨城県北芸術祭を巡る旅 vol.19 魂の貝殻
今回はスッシリー・プイオック氏が作成した「ソウル・シェルター」を紹介します。
高萩市の高戸海岸に設置された、人の身長ほどもある貝のような形。近寄ってみると、貝殻の下からのぞく足のようなものは、人間の指です。ユーモラスでありながら、どこか気持ちの悪さも感じさせるこの造形、アーティスト自身は死と再生のイメージを託したと言います。海は命の源とも言われますが、そうした自然を背景に、作品がより深い意味を持って現れてきます。

B-07 スッシリー・プイオック(ソウル・シェルター)
高戸海岸:高萩市高戸