茨城県北芸術祭を巡る旅 vol.24 天を仰ぐ人工の魚
チェ・ジョンファ氏が作成した「山海魚 LOVE」を紹介します。
375mの長さをもつ竜神大吊橋。その脇に展示される「山海魚 LOVE」。魚は愛と豊穣をあらわし、我々に世界の創造について考えさせます。山の魚と海の魚の出会いは、家族、恋人、愛のシンボルです。
魚の表皮はゴミとなるレジ袋でできています。ビニールやプラスティックなど再利用可能な資源は、自然と人間をつなぐ第二の自然と言えるでしょう。これらはゴムの木や石油(鉱物資源)からできていることを忘れないでください。
チェは語ります。「この作品は天人合一そのものです。時にアートは見捨てられたものや愛のある生活を回想させるもの。アートは生きることそのものなのです。あなたもアーティスト、だれもがアーティスト。すべてがアートです。アートはなにかを説明するために存在するのではありません。アートに触れた時、私たちの心にわきおこったもの、それが答えなのです」と。

D-01 チェ・ジョンファ(山海魚 LOVE)
竜神大吊橋:常陸太田市天下野町2133-6